虫刺されの原因

虫刺されの原因

人を対象として虫刺されの症状を起こす虫には様々な種類があります。刺すといっても、単に虫が自分の体の針を人の皮膚に差し込んでいるだけではありません。蚊、ブヨ、アブ、ノミなどは自分の鋭利な唇で皮膚を切り差し込み、血液を吸引するわけですが、その際に血液が血小板の効果で固まるのを防ぐための唾液を注入します。

クモやムカデなどは攻撃の習性で咬む行為、蜂も攻撃の習性によって毒針を刺します。ムカデや毛虫は自己の体に毒性があるため触れるだけで皮膚炎を起こします。蚊などに刺されやすい体質や性別、刺されにくい人の特徴などは多くの研究が行われていますが、医学的根拠のある完全な答えは見つかっていません。

しかし吸血する虫が好んでいるものとして二酸化炭素があげられます。蚊には二酸化炭素をキャッチするセンサーのようなものがあるため、人の存在を確認しながら近寄ってきます。 またアルコールを飲んだ時などは体内でアルコール分解する際に二酸化炭素の排泄が多くなるため、より一層刺されやすくなるともいわれます。 他には汗をかいたときなどはバクテリアの増殖がみられるため、蚊が好む条件の一つということもあります。

新宿のように大都会では蚊以外の虫にはあまり刺されないかもしれませんが、郊外の住宅街であれば、樹木や庭がありますので、様々な虫に刺される可能性はあります。 虫に刺されることで、刺された部分だけの皮膚炎ではなく全身的なショックに至ることもありますし、さまざまな病気の原因を媒介することが明らかになっています。 虫に刺されたかもしれないと感じた時には、すぐに皮膚科受診することをおすすめいたします。

虫刺されによってかゆみなど症状がでる原因

虫に刺されると大きな症状は痒みや腫れ、時には痛みというものでしょう。それらの症状が起きる原因は、ほとんどがアレルギー反応によるものです。反応を起こす原因物質が特定していなくても、皮膚から唾液や毒などの異物が侵入することで、それらを体から排除しようとヒスタミンなどの神経伝達物質が放出され炎症が引き起こされるのです。

この炎症が私たちの自覚症状として現れるのがかゆみや痛みとなります。 食物に対するアレルギーのように特定なものに対してだけ反応を示すというケースと同じ仕組みは蜂に刺されたときの反応になります。初めて蜂に刺された時には刺された部位の皮膚炎程度に済んでも、二回目以降ではアナフィラキシーショックを起こす場合があります。これは初期に刺されたときに抗体ができてしまったことで体内の免疫機能が過剰に反応してしまいます。その結果として現れる症状が重症化してしまうということになります。

虫刺されは安易に考える症状ではなく、治療が必要な皮膚疾患です。虫刺されの治療を受ける際には新宿の当院皮膚科にお気軽にご相談ください。