湿疹/詳細
湿疹(しっしん)の治療・診察
当院皮膚科では湿疹の治療も行っています。
湿疹は皮膚の表面で炎症が起きる病気です。
急性湿疹と慢性湿疹がありますが、急に発症した場合でも予約なしで受診できるので便利です。
夜間診療もあるので学校帰りや会社帰りに立ち寄ることもできます。
湿疹は慢性化させないためには、かきこわす前に早めに受診することが大切です。
初期に適切な治療薬を投与することによって悪化させずに治すことも可能なのです。
しばらく様子見をしようと思っているうちにひどくなってしまった例もあるので、たかが湿疹とあなどることはできないのです。
とくに小さな子どもの場合はかきこわしてしまうリスクが高まります。
ベビーカーでの通院にも便利な新宿駅からすぐのロケーションにあるので、
少しでも皮膚に違和感があったらすぐに相談してみることをおすすめします。
湿疹(しっしん)の原因
湿疹には何らかの外的要因または内的要因があります。
外的要因としては化粧品、日光、植物などがあります。
これらが外側から皮膚への刺激となって発疹を生じさせてしまった状態が湿疹ともいえます。
また、薬、食品を摂取して身体の内側から湿疹の原因を作っている場合もあります。
同様に過剰に分泌された皮脂や汗などが体内に滞留して湿疹の原因になることもあります。
こういった内的因子、外的因子に対して免疫反応が過剰に起きてしまい皮膚に障害をもたらすのが湿疹なのです。最初は小さな湿疹だったとしても、かきこわすことで悪化することもめずらしくありません。
かきこわしという人的要因に関しても湿疹の治療ではしっかりと対策しなくてはいけません。
このようにさまざまな原因が考えられる湿疹ですが、
どれかひとつに特定できないケースも多々あり、多方面にわたっての注意が必要です。
病例
湿疹はかゆみを伴いながら、皮膚一面を赤くしたり、赤くポツポツとした丘疹を作ったり、
小さな水ぶくれを生じさせたりします。
慢性化してしまうと皮膚がゴワゴワしてしまったり、黒い色素沈着を起こすので、
早期発見・早期治療が肝心です。
最初は軽いかゆみのことが多いので放置したままにしている人もいます。
しかし、そうするとだんだんかゆみが強くなり、かく回数も増えてとうとうかきこわしてしまい湿疹を悪化させ長引かせるというケースも少なくないのです。長い時間がたつとじゅくじゅくとただれてしまったり、膿を持ったり、かさぶたになってしまったりと皮膚の状況は悪くなる一方です。
湿疹はめずらしい病気ではないのでつい放置してしまいがちですが、
最悪のケースでは痕がついてしまうこともあります。
そうなっては症状は消えても審美的な問題が残ります。
まだ症状が軽いうちの受診をおすすめします。
湿疹(しっしん)の治療方法
湿疹の検査はとくにありません。
しかし、水虫の可能性がある場合は皮膚の一部を採取して検査を行うこともあります。また、身体内部の何らかの刺激が原因と考えられる場合には、採血検査をする場合もあります。
湿疹の治療は状態に応じてさまざまな方法が用いられます。
人体の皮膚は部位ごとに厚みが異なっています。
たとえば顔の皮膚は薄く、足の裏などは厚めになっています。
それぞれのパーツに合わせた薬を使用するようにしなくてはいけません。
湿疹のための薬は軟膏、ローション、クリームなどいろいろな形態になっているので治療の際の選択の幅も広くなっています。
皮膚の乾燥がある場合には保湿剤、かゆみがあればステロイドやかゆみ止めの塗り薬と抗アレルギー剤の飲み薬をあわせて使用することになります。
以前は症状が軽いケースやデリケートな部位には非ステロイド剤が使われることが多かったのですが、最近では悪化防止のためにステロイド剤が使用されることもあります。強い炎症はなくかゆみがひどいだけならば、抗ヒスタミン薬を選択することも可能です。
皮膚の湿疹の状態に合わせた治療をおこなうことが重要です。
湿疹(しっしん)の改善例
最初、赤いブツブツ、いわゆる紅斑として出現した湿疹は時間とともに水泡と呼ばれる水ぶくれになります。
水泡は悪化すると膿を持つこともあります。
水泡や膿が破れると皮膚表面にジュクジュクとしたびらんや潰瘍を形成します。
皮膚はどんどん厚みもましかゆみも強くなってきますが、最終的にかさぶたになり、かさぶたがはがれて治癒します。湿疹ができると、これらの紅斑、水泡、膿、びらん、潰瘍などが皮膚の上に混在した状態になるのが一般的です。
治療のタイミングとしてはもちろん初期が望ましく治りも早いのですが、
もし悪化してしまっても正しく投薬すれば改善できます。
ひどくなってしまった部位にはステロイド剤を使用することもあります。
もちろん副作用のリスクも最小限に抑えた安心できるステロイド剤のみを使用していますが、
非ステロイド剤による治療法もあるので、気になる人は相談することもできます。
費用
湿疹の治療は保険が適用されるので3割負担としても1回あたり診察料プラス処方せん料で1000円程度です。他の皮膚病と比較しても安くすむ方なので、症状が重篤化する前にきれいにしてしまいたいところです。
薬代は薬局で別途かかりますが、どの薬を使用するかによって金額は異なりますが、 費用が高い薬はほぼありません。最近ではリーズナブルなジェネリック医薬品も多種多様にそろっているので相談してみてもよいでしょう。
診察までの応急処置
皮膚に湿疹ができてしまったら、
治療を受ける前にまず応急処置をして少しでも広がりを少なくすることも大事です。
湿疹はかきこわしによって、細菌が感染して、とびひ化することもあります。
かゆみを感じたらかくのではなく、冷やすことによってかゆみをまぎらわせるようにしましょう。保冷剤をタオルにつつんで軽く冷やすと、かゆみが軽減されることが多いです。
患部の乾燥もまたかゆみを増幅させます。保湿剤で皮膚を湿らせておくことも大事です。
ただ、患部がジュクジュクしている場合には湿疹ではなく、
細菌感染の可能性もあるので何も塗らずに皮膚科で速やかに処置しなくてはいけません。
ストレスなども湿疹の原因のひとつなので、 できるだけ心を落ち着かせるようアロマやヒーリングで気を紛らわせてみるのもひとつの方法です。
再発予防
湿疹は治療が終わりかけたところで再発してしまうことが時々あります。
ほとんどきれいになっていても、一部残っている湿疹をかきこわすことで広がってしまうのです。そのような再発を防ぐためには処方されたかゆみ止めを最後までしっかりと塗ったり、飲み薬をきちんと服用することも大切です。
寝ている間に無意識にかきこわすことを防ぐためにも、
爪はしっかりと切っておくようにしましょう。
直接肌に触れる下着類や寝具などはチクチクとした刺激がある化繊は避けて、綿、麻、絹などを100%使用しているものにすることをおすすめします。
ストレスも湿疹を誘発するので、できるだけストレスフリーな生活を心がけましょう。
暴飲暴食しないようにして睡眠もしっかりとるようにできれば理想的です。
長風呂で血行がよくなりすぎてもかゆみの元になるのでシャワーだけで我慢することも時には必要です。