あせも・かぶれ

あせも・かぶれの治療・診察

当院皮膚科は、あせも・かぶれの治療を行っています。

皮膚に細かい水ぶくれとぶつぶつができるあせもは、とくに小さな子どもが発症しやすい病気です。 ベビーカーでの通院にも、便利な新宿西口すぐの場所にあるので、赤ちゃんが発症しても安心です。

一方、かぶれはアレルギー性のものと一次性のものがあり、さらにアレルゲンも多種多様なものがあるので検査によって原因を正しく知ることがカギです。

新宿駅近ということもあり多くの人が訪れる皮膚科ですが、的確な診断と治療で悪化を防ぎます。めずらしい病気ではないあせもとかぶれですが、放置しておくとこじらせてしまうこともあるので早めの受診をおすすめします。

あせもの原因

あせもは大量の汗で汗管がつまることによって引き起こされます。汗管がつまると汗が皮膚の外に排出できなくなり、皮膚の中に漏れて発症するのです。 汗をかきやすい夏はあせもの患者も増えますが、とくに乳幼児・幼児の患者が多くなっています。

これは小児はまだ汗管が十分に発達していないばかりか汗腺の密度が高く汗をかきやすいので、いつもより少したくさんの汗をかいただけで汗管がつまってしまいがちだからです。

大人でも高熱を出し続けたり、高温多湿の環境で働く人に多発しています。その他、肥満や更年期障害で大量の汗をかきやすい人も、あせもができやすくなっています。

普通ではない量の汗が出やすいのは多汗症や甲状腺機能亢進症といった病気がひそんでいることもあるのでたかがあせもとバカにすることはできません。

病例と改善例

あせもにはいくつか種類があります。一般的にあせもと呼ばれることが多い赤い丘疹は医学用語では紅色汗疹といいます。かゆみとチクチクとした軽度の痛みを伴うことがあります。

さらに細菌感染が加わると膿を持った膿疱性汗疹になってしまいますが、いずれの場合も投薬による改善例が多数報告されています。 また、水晶様汗疹は透明で水滴のようなプツプツが密生して生じます。

これは日焼けなどによる軽度の表皮の損傷で汗管がふさがってしまった状態ですが、とくに問題のある発疹ではありません。かゆみや赤みはほとんどなく自覚されないまま自然治癒してしまうことがほとんどです。水泡は自然に破れて、その後に残った薄い皮も数日以内にはがれて治癒します。

治療方法

あせもの検査はとくにありません。皮膚の状態からどの種類のあせもなのか判別もつきやすく、症状に応じて適切な処置がとられます。 紅色汗疹には塗り薬としてステロイド外用薬が使用されます。細菌感染を併発している膿疱性汗疹では抗生剤を内服する場合もあります。

水晶様汗疹はとくに治療を行わなくても自然に治りますが、いずれのあせもでもかきこわすことで湿疹化させたり二次感染させたりを防がなくてはいけません。

つねに皮膚を清潔に心がけることも大切なのでシャワーをこまめにあびることはおすすめですが、湯船につかって汗をかくと症状を悪化させることもあるので要注意です。

あせもをかきこわしたところから細菌が入ったものがとびひです。小児に多く見られ、抗生物質の塗り薬で治療します。子供同士の接触で、感染することがありますので、そうなる前に早めに治療しておきたいところです。

日常生活の注意点

あせもは再発を繰り返しやすい疾患です。汗をかいたらこまめに拭き取ったり着替えたりする習慣をつけるようにしましょう。

体温調整能力が未発達の小児は部屋の温度が高すぎたり厚着をしたりしていることが原因のこともあります。大人が快適と感じる室温よりもやや低めに設定することをおすすめします。温度管理ももちろんですが、通気をしたりエアコンのドライ機能を有効活用することで湿度にも注意しましょう。

乳幼児はお風呂あがりにベビーパウダーを全身にはたくという昔ながらのケアもあります。医薬部外品なので薬とは違いますが、汗を吸い取る機能があるのでお肌をサラサラに保つには役立つ製品ということができるでしょう。

もし赤ちゃんが嫌がらないようならば、毎日の習慣にしてあせもを予防するのもひとつの方法です。

かぶれの原因

何らかの刺激を受けて皮膚が炎症を起こす疾患のことをかぶれといいます。原因となる物質があってそれに直接刺激を受けることで引き起こされるかぶれと、摩擦などの物理的な刺激を受けることで生じるかぶれがあります。かぶれの原因となりうる物質はじつにさまざまです。

化粧品、香水などの化学物質、アクセサリー等の貴金属類、薬などによっても引き起こされます。物理的な刺激は強い力ばかりとは限りません。洋服の摩擦のような微細な刺激でもかぶれを起こすことはあります。

皮膚の状態、刺激の強さなどで症状もいろいろです。同じかぶれでも原因も症状も多種多様といっても過言ではありません。治療にあたっても何が原因なのかどんな症状が出ているのかを丁寧に見極めることがポイントです。

病例と改善例

原因となる物質に触ることによって起きる一次刺激性のかぶれは、アレルギーではないため検査はしません。物質が触れた部分だけに症状があらわれ、ひどい場合にはかゆみを伴い赤くなり水ぶくれになることもあります。

しかし、原因物質を皮膚から完全に除去して、塗り薬を用いることによって比較的容易に改善した例が多数報告されています。ただ、アレルギー反応ではないぶん、どんな人にも起きる可能性があることは注意しなくてはいけません。 アレルギー性のかぶれの場合はパッチテストを行って原因となった物質を調べます。

原因物質の毒性の強さとは関係なく、免疫力や皮膚の状況で重かったり軽かったりします。アレルギー体質の人のみにあらわれ、アレルゲンが少しでもあれば症状が出るのも特徴ですが、塗り薬と内服薬で改善できます。

当院皮膚科では、パッチテストはおこなっておりませんので、ご了承ください。 新宿区西新宿のオフィス街にある当院皮膚科では、ネックレスなどのアクセサリー、時計、ワイシャツのカラーなどでかぶれて、描き壊して来院される方が多いです。

炎症が強い場合は、しっかりめのステロイドの塗り薬が効果的です。

治療方法

一次刺激性かぶれもアレルギー性かぶれも、ステロイド剤の塗布と抗ヒスタミン薬の服用が主な治療方法になります。 ステロイド剤にもさまざまなものがあり、たとえば塗った患部の炎症を抑えてなおかつ体内に浸透して低活性物質に変化するアンテンドラッグと呼ばれるタイプのものもよく使用されます。

同じ塗布薬でも、かぶれの原因になってしまうものもあります。 たとえば、肩こり・腰痛等の治療に使用される湿布でかぶれてしまうこともあるのです。かぶれの薬には貼るタイプのものもありますが、湿布かぶれの場合には逆効果なので必ず塗るタイプにしましょう。

また、かぶれの原因となった手で顔を触り、顔面にかぶれが広がってしまった場合にはとくに早めの受診が大切です。 接触しなくても広がるアレルギー性のかぶれが顔面に及んだ場合も同様です。

酷いケースでは目が開かなくなるほど腫れることもありますので、少しでも顔にかゆみを感じたらすぐに受診することをおすすめします。

日常生活の注意点

かぶれを治療している時には、日常生活の中でもかぶれの原因となった物質との接触を徹底して避けるようにしなくてはいけません。 とはいっても職業的に避けられないケースも考えられます。

そのような場合には手袋、マスクを着用するなどしてできるだけ触れないような工夫が必要です。 最初は原因物質が触れた皮膚だけ症状が見られるのはかぶれの特徴で、初期に接触を断てば狭い範囲のみの発症にとどめることも可能です。

しかし、長時間触り続けることで、かぶれはどんどん全身に広がってしまうこともめずらしくありません。 身体が熱を帯びるとかぶれは悪化することが多いので、入浴はできるだけ控えてシャワーのみにするようにしましょう。アルコールも我慢することをおすすめします。